戦場のメリークリスマス

さぁみなさん世知辛い年末サバイバルしてますか?

こっちは生きてる世界が違うので怠惰と弱音で自家製の大ピンチを招いております

さて世間はクリスマスモード、別に今年は1人でもなさそうだけど、、、、毎日が一大イベントみたいな感じなんで特別感は微妙

さてクリスマスと言えばガキの頃の話を1つ

多分小学生くらいだったと思う

うちにいた珍獣はケーキが好きだった

だから毎年クリスマスにはホールケーキが3つは並んでいた

うちは親父と珍獣と俺の3人しか家にいない

俺も親父もケーキなど大して好きではない

なのに3つ並ぶのである珍獣は卑しい

その年も親父が3つホールケーキを買ってきた、

いや、もっと多かったかもしれない

それを珍獣がウキウキで箱から出す

そして下のトレーに乗せたまま切るのである

畳1条分はあろうかというでかいちゃぶ台

考えろちゃぶ台だぞ?コンパクトじゃないと意味ないだろ?

そこに8等分位に切り分けられたケーキが並ぶ

どーせほぼ全部1人で食うのだ、そのまま斬らずに食えばいいものを

しかも珍獣が好きなのはチーズケーキだ

クリスマスだぞ?白いショートケーキの上にメリークリスマスのチョコとサンタの砂糖菓子だから可愛いのに

チーズケーキの上にいるサンタは砂漠で遭難したおっさんみたいであった

そして珍獣は言った

「クリスマスだからあんたにチョコあげる」

要らねぇよ!8分の1のチーズケーキにチョコのプレートが突き刺さった

*…ᴍᴇʀʀʏ ᴄʜʀɪsᴛᴍᴀs…*のMERYくらいまで砂漠に埋まっている、、、

珍獣は続けた

「サンタさんは半分こしよ♡」

半分こしよじゃねーよ!

なんで首からふたつに割るんだよ?センス終わってんの?

そして俺の目の前には

砂漠の上で首から上がないおっさんがでかいチョコプレートを引っこ抜こうとしていると言うドラマチックな光景が広がっていた

作品に名前を付けるなら

「イエス・キリストの処刑」であろう

そして珍獣はものすごい勢いでそのケーキを食べるのだ

一方その頃、密生はと言うとパソコンをいじっていた

ボロボロのミシン台の上にディスプレイとキーボードが乗っている、キーボードを打つ度にミシン台は崩れそうにミシミシいっている

いや、買えよ!パソコンデスク!ケーキ3ホール買う金あったら買えるだろ?

年末だから忙しいなどど言っているが俺は知っているあれは麻雀か恋愛シュミレーションやってる時の動きだ

そもそも当時のパソコンなんて音楽聞きながら仕事するなんてスペックはまだなかった(20年前の話だからな)

何故かイヤホンをしている!絶対ゲームだ

「お父さんも一緒に食べないの?なんで💢💢」

珍獣がキレ出した、当たり前だろ40のおっさんがどうやったらホールケーキなんて食うんだよ?

大体

「ケーキあるからご飯いらない!!」

お前だけだよ要らねぇの舐めてんのかよ?

お前が要らねぇよ!

そんなこんなでケーキを全部食べた珍獣が言う

「あたし先寝るから、あんたらも早く寝るのよ!」

うるせぇ早く消えてくれ、永遠に起きてくるな

その机の上のゴミは誰が片付けるんだ?イカれてんのか?

そして珍獣が眠りについた後、いつも通り密生が俺に話しかける

「タバコ買いに行くけど一緒に行く?」

クリスマスなんかより毎日のこのタバコが楽しかった

今日も普通に唐揚げ弁当を買おうと思った

※筆者の記憶を元に執筆しております

実際はもっとバイオレンスだった可能性を否定できません

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